バオバブはなぜ逆さまになってしまったのか?-ザンビアの民話から-

いまえ@ジャマイカ

皆さんはバオバブという木をご存知でしょうか?「星の王子様」という本をも し持っていたら、その本の中に挿絵が入っていると思いますので見てください。 根っこが上に向かって伸びているような奇妙な形をした、一度見たら忘れられ ないようなとても印象的な木です。バオバブはとても大きく太くなることがあ り、私がザンビアにいるときに見た一番大きなバオバブは直径が2メートル半 ほどありました。西アフリカのバオバブはもっと大きいものが多いと聞きます し、アフリカ大陸の東側にあるマダガスカルという島ではいろんな種類のバオ バブがあって、それがまるで街路樹のように並んで立っているのでとても壮観 だそうです。

さて、バオバブの特徴として、根っこが上に向かって伸びているような独特の 形があります。まるでバオバブは逆さまになって生えているようです。私がい たザンビアのサウスルアングアにもバオバブはあり、なぜバオバブは逆さまに なっているのかについて、いつも一緒に働いているザンビア人のマククラさん から面白い話を聞きました。

「昔々、ザンビアの大地で暮らす動物たちが集まり、会議をしていました。そ してその会議で、今度皆でそれぞれいろんな種類の木の苗を持ってきて、大地 に植えて緑を増やそうということになりました。動物たちはいったん自分の家 に戻り、後日それぞれの苗を抱えてまた集まりました。ライオンは自分たちが 休むための木陰を作ってくれる木を、キリンは自分たちが食べるためのアカシ アの木を、といった具合に皆それぞれの木を植えていきました。

殆どの動物たちが苗を植え終わった頃、遅刻してきたハイエナがバオバブの木 の苗を持ってやってきました。「ごめんごめん、遅れちゃったよ〜。」皆が見 守る中、遅れてきたハイエナは遅れを取り戻そうと必死です。大急ぎで穴を掘っ て、持って来た苗をぽんとそこに入れて、土をせっせとかぶせて、ようやく苗 が植え終わりました。「ふう、あわてちゃったけど、何とか無事に終わったよ。 ああほっとした。ん?あれ?なんか変だぞ?」そうです。あわてもののハイエ ナはバオバブの苗を穴に入れる時に、間違えて上下を逆さまに入れてしまった のです。「あ〜、やっちゃった〜!」もう手遅れです。逆さまに植えられたバ オバブはそのままぐんぐん成長していき、空に向かって根っこがぐんぐんと伸 びていきました。

それ以来、バオバブはずっと逆さまになったままです。あわてもののハイエナ はバオバブにいつ怒られるかとびくびくしていて、決してバオバブに近づくこ とはないそうです。」

いかがですか?私はこの話、大好きです。


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